家族を守る木造耐火の家

地下1階、地上2階の住宅。防火地域内のため「木造軸組み耐火建築物」として設計した住宅です。
木造耐火建築物はRC造などに比べるとコスト削減につながるため、現在注目されている工法です。

施主様は建築のプロ

不動産会社にお勤めの施主様はたくさんの建築物を見てこられた、いわば建築のプロの方です。そういう意味で「教科書的な答え(ありきたりの提案)」「不必要にとがったデザイン」も不要という感じでした。

「耐火木造」への挑戦

まず、防火地域内の建築物のため、一般的にはRCまたは鉄骨造となります、木造でも100㎡以下であれば可能ですが、ご要望の規模は大きく通常の方法では難しいため、最近技術的に認可の出た「耐火木造」でご提案しました。耐火木造はすべての設計者に許されているわけではないため、私自身が新たに研修などを受講し耐火木造の設計を可能としました。

他社からも、多くのご提案を受けていらっしゃいましたが、木造耐火という構造提案に加え、周囲のマンションなどからの視線を考慮しながら、光を導くため中庭を設け当社の提案を高く評価していただきました。

その他には、ご夫婦ともにお仕事をされていたため、お二人の仕事のスペースを盛り込んだり、大きな家事室を提案させていただきました。

積極的にインテリアをご提案

インテリアの提案は特に重視し、デザイン的には、「落ち着いた家らしい家」という考えのものとに、木質感を大切に設計していますが、細かなディテールや素材、また器具のセレクションなどは積極的に提案させていただき、まとめています。

これらの検討には専門のインテリアコーディネーター、照明デザイナーと協同することで、当社だけのアイデアとも異なるあらたな提案を行うことができ、それも満足いただく要因になったと思います。

施主様の声

ご意見・ご感想は? 清水先生の提案は、私達のリクエストをよく踏まえてくださっていました。
特に、矩形の平面プランの中に45度方向に切り取った中庭は、周囲の建物の視線から守られ、光を取り込む良いアイデアでした。設計中は、ご相談もしやすく、難しい場合はその理由を分かりやすく説明くださいました。
家づくりでは、主人は天井の高さに拘り、私は動線や収納を考えました。全般にとても満足し、すてきな家を建てて頂いて感謝しています。